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折紙の先生、画家、昆虫学者、笛吹き、アタックNo.1、もの書き、動物園の飼育係に憧れながら、東北学院大学文学部史学科卒業、スーパーマーケットに17年勤務。 福岡で生まれ育った3年間はまるで記憶にないが、はるか昔恐竜だった感覚は、ある。 そろそろ猫になりたいと思いつつ、平々凡々地味な宮城の小市民継続中である。 ■著書 『まろなし』(文芸社)※この情報は、初版刊行時のものです。
評価した人の総数:3人 オススメ総数:★13
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2018/04/04 投稿者:下立山 オススメレベル:★★★★
ちょっぴり怖い大人のワンダーランド
2014/06/06 投稿者:いわし オススメレベル:★★★★
「犬がしゃべったというので、見に行くことにした」という書き出しからして面白い表題作は、それをきっかけに、主人公の男が日常と地続きのように見えて、何かがズレている不思議な世界に迷い込む物語。このほか、講談調の名調子で語られる近未来の珍騒動、童話風の語りのおとぎ話のパロディ集など。発想も奇抜だが、語り口も多彩。皮肉や風刺、ブラックユーモアと、ほどよい毒も癖になる。中にはちょっとオチのわかりにくい話もあるが、いろんな楽しみが詰まった、大人のためのおもちゃ箱みたいな作品集。
まるでオムニバスのショートフィルムを観るような…
2014/06/02 投稿者:JapooJr オススメレベル:★★★★★
怪奇幻想譚、というより奇想風味のある掌編小説集といったところ。ショートショートといえば、やはり星新一だが、話の印象はまったく異なる。ゾッとする怖さではなく、どちらかというとゾクッとする不可思議な世界が魅力的。小市民の心に巣食う<魔>を掬いとって一篇のストーリー仕立てでまとめる著者の力量が存分に発揮されている。 秘湯を舞台にした雪女との邂逅を描く《一期一会の宿「ゆきあんご」》は、無類の温泉好きは冷や汗をかくこと必定 / 《地球(ほし)に嫌われた男》、カメラマンの「おれ」は20年ぶりに高校の同級生Kから連絡を受けるが…。忽然と姿を消した自殺願望の男との奇妙な最後のやりとりを描いた話。鳥人というと、R・アルトマンの映画『バード★シット』を思い起こす / 《ある雨の日の情景》は、何気ない雨の日のバスの中で突然襲われる、鬱鬱とした気分に伴う肥大したイメージの固まりを描写する。大男の不気味さとともに頭痛と吐き気が甦ってくるようだ / 《HATABI》は、やや古めかしい講談調(?)の文体を駆使して、国旗掲揚義務の法律施行の滑稽さを簡潔に浮かび出す。筒井康隆のとはオモムキ違えども、これも立派なスラップスティックワールドといえるかも / 次の《御伽雑詞》もブラックジョークがまぶされた一品。「本当は怖いおとぎ話」的だが、個々のおとぎ話や童話の新釈版というより、それを換骨奪胎したいわばREMIX Ver.と呼ぶべきか。衰亡へと向かうN国へのチクリとした皮肉を随所に盛り込む。すこし溜飲が下がるようで爽快だが、風刺のスパイスをやや利かせすぎの感あり? / 節分を題材とする、《鬼ハ内。》は、よく知る彼の人物の名前を借りて世相を揶揄したカリカチュア。ユーモラスでリズミカルな言葉の調子が耳に心地よく、どたばたコメディ風で進むが、その結末はなんともいえず… / 《万華鏡》は、著者の筆の運びが冴え渡る佳品である。母親の夢から始まり、漆黒の闇の中をさまよう<悪夢=マンゲキョウ>の世界に浸る、私の不安と恐れ。これは、まさしくファンタスマゴリア(幻視的想像力)による異貌の現実、つまりは幻影ではないか / 表題作《まろなし》は、一番長い作品だが、秀逸。「まろなし」の甘く芳香な匂いに誘われるようにして妄想で纏われたかのような非現実的感覚を超え、得体の知れない女のエロスに次第に引き込まれながら、「しゃべる犬」の実在に何の違和感をも覚えぬほどに自分を失っていく男の顛末。いやはや、恐ろしい。 以上、フシギな感覚が楽しめる全8編。ココロまっさらの状態で著者独自の小説世界にドップリと浸ってみてはいかが。兎にも角にも病みつきになること請け合いですよ。