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やさいだより 23年間の独り言

清水美智子(しみずみちこ)

評価した人の総数:4人 オススメ総数:(15コ)★★★★★
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作品紹介

見かけはきれいでも中身が壊れた野菜、疲弊する家畜、それらの加工食品、そして偽装が食の安全と人々の健康を脅かしている。安全な野菜作りというテーマを切り口に、広がる環境汚染問題から政治のあり方まで、食とつながっていることを示唆。いのちの営みを大切にし、安全な食べ物を食卓へとの思い、さらに食と農のあり方、そして本当の豊さとは何かを問う。大地の実りをおいしくいただくレシピも紹介!
  • ファイルサイズ:1.4 MB
  • ファイル形式:pdf
ジャンル:
小説・エッセイ > エッセイ > その他
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著者プロフィール

●清水美智子
1954年、神奈川県横浜市生まれ。
東京農業大学農業拓殖学科卒業。
1981年より茨城県猿島町(現坂東市)にて新規就農。

●カバー切絵/吉崎路鬼
切絵作家。
東京農業大学農業拓殖学科卒業。
www.roki.com

※この情報は、初版刊行時のものです。

この作品に対する評価

評価した人の総数:4人 オススメ総数:15

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  • 闘う意志を持って食を考えよう

    2014/07/30 投稿者:てつろう オススメレベル:★★★★

    有機栽培を志し20年以上にわたり農業を営んできた著者によるエッセイ集。購買者である会員に向けた「やさいだより」がベースになっている。野菜についての説明やレシピなども掲載されているが、現在にも通じる、時事問題への鋭く明快な意見が開陳されていて驚かされる。食生活に気を配ることとは、スローライフののどかさばかりではない。むしろ、信念と闘う意志を持って取り組むことなのだと考えさせられた。

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  • しあわせな時間

    2014/07/03 投稿者:tonn オススメレベル:★★★

    「やさいだより」というタイトルから、穏やかな印象をもって読みはじめた。
    1980年代からの、日々を大切に過ごされている様子が伺われ、その頃まだ若かった父母の様子を思いだしながら、温かい気持ちになれた。
    心を込めて作物にかかわっていること。時事に対して敏感に、素直に綴られている文章が素敵だと思った。

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  • 日本人は一体何をしてきたんだろう……

    2014/06/27 投稿者:shirokuro オススメレベル:★★★★

    タイトルだけ見ると野菜に関するエッセイのようだが、社会問題に関する記述も多く、そちらも読み応えあるものとなっている。
    PKO法案を初めとする法律の強引な制定、国会議員の野次、原発事故、低い投票率、遺伝子組み換え等々、90年代に書かれた社会の問題が、2014年の現在もなお解決されていないことに、深い懸念と落胆を感じる(もちろん、自分自身に対しても)。同時に、こつこつとできることを続けていく著者の姿勢に励まされもした。

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  • まさに滋味掬すべきオーガニックな逸品

    2014/06/03 投稿者:JapooJr オススメレベル:★★★★

    著者が経営する農園から野菜を購入する宅配会員への(プリントゴッコ!で印刷した)会報紙「やさいだより」に自身の思いを徒然の日記風に記した文章をまとめたものです。

    コンビニ、ファミレス、ファストフード…と安価で相応に美味しい「食」に溢れた便利な生活環境の中で日々を過ごす現代の私たちですが、例えば糖尿病の発症、メタボなど生活習慣病の増加を助長する原因にもなっています。そこで、小さい頃から「食」への関心と理解を深め、健康な体を生涯維持する土台づくりのための、いわゆる「食育」の必要性が叫ばれるとともに上記のような加工食品や農薬を用いて生産された野菜等の摂取をなるべく抑え、安心・安全な食材を求める声も一方で大きくなっています。また、家庭菜園で趣味の野菜づくりを行う人々も増え、無農薬や有機栽培を含め、農業、特に自然農法への関心も一部で高まりつつある昨今、あらためて食生活の見直し(改善)や、自然の再生を進めるべきという考え方もだいぶ浸透してきているように思います。

    本作は、そうしたスローフード的生き方の流れとも軌を一にし、20年以上にもわたる野菜づくりの豊かな経験と見識を踏まえ、政治の現状や時事テーマへの問題意識を交えながら、実際に農業を営む立場から食と農の関係を軽視する現代社会への批判的見解を披歴しています。易しい言葉で淡々と簡潔に綴られてはいますが、行間にほとばしる著者の怒りや嘆きは包み隠せるものではありません。年を経るにつれ、社会的な関心が次第に表出し、内容や表現が直截的になっていることでもそれはみてとれます。よって、書名から想像するよりも結構辛辣で、殊の外重く受け止めざるをえない文章といえます。

    だからといって、眉間に皺を寄せて読むためだけのものでもなく、「食・自然・人間」の三大噺を聴くような感じで、メッセージそれ自体よりも、そこに書かれた時々の時事ネタを懐かしみながら、野菜や自然への愛情に感嘆しつつ、著者の人となりが表れた洒脱なつぶやきを満喫することも十分できます。いずれにせよ、常に農業に対して真摯に取り組む著者の一貫した姿勢は、誰しも脱帽する以外ないでしょう。そんな作品です。

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