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1985年生まれ。 愛知県出身、在住。 趣味は観劇と洋裁。 好きな作家はアガサ・クリスティ、ドロシー・ギルマン。 ■著書 『3つのドア』(2008年、文芸社ビジュアルアート刊)※この情報は、初版刊行時のものです。
評価した人の総数:1人 オススメ総数:★3
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手に入れるは命の石、今でいえばパワーストーンかしら…
2014/06/05 投稿者:JapooJr オススメレベル:★★★
<錬金術>の最終到達目標であり、その並はずれた力によって不治の病をも癒し、不老不死へと変容させることができるという、聖なる「賢者の石(philosophers' stone)」伝説をモチーフとした、<死と再生>の物語。ここでは、「命の石」となって登場する。 内容紹介に「切なくも心温まるファンタジー小説」とあるが、いわゆるファンタジーというより、ややミステリーがかった中編ノベルといったほうが妥当ではないだろうか。 病床の娘に対する父親(主人公:ジョーンズ)の無償の愛を軸に展開するが、「命の石」の発見を巡って、険しい場所にある山小屋に住む謎の男(カーター)との微妙な交わりが次第に話の中心となっていく。著者の文体は平易で読みやすく、ストーリーも割と淡々と進んでいくので、「次はどうなる?」と思いつつも、流れるようについに結末へ。何とか「命の石」を手に入れ、娘は回復の兆しをみせるのだが、カタルシスはない。 謎(はてな?)を引きずりながら読む進むうちに、最後のほうになって漸く男の正体、というか素性が一応判明することはするのだが、話のプロットが凡庸で筋立てが弱く、ストーリーテリングとしてのオリジナリティの色合いが希薄なのは少々残念。それと、主人公はじめ人物の造形も緩く感じるので、全体的に不明瞭な部分が残るし、何となく消化不良で後味が悪く、結局「どういう話だったのだろう?」との思いが拭えないのも事実。正直、その点が物足りないところ。ともあれ、ハラハラドキドキ感は味わえる。 個人的な意見としては、できればもっと肉付けをし、メリハリと陰影のあるロマン派的幻想文学のような豊かさを持つ長編へと発展させてもらえるといいのではと思うが…。 それはそうと、ボビン・カーターという《男》は一体何者で、どこへ消えたのか?