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教育・保育に王道あり! あいまいな教育論は、もう捨てなさい

中村正博(なかむらまさひろ)

評価した人の総数:2人 オススメ総数:(7コ)★★★★★★★
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作品紹介

教育現場を知る著者が、今あえて提言するのは、問題の捉え方。そして対処方法。環境を受け入れつつ大人がこどもに向き合うとき、真の答はすぐそこに見えてくるという。各章のタイトルに掲げた9つのキーワードをひも解くと、こども達を、きっと幸せに導いていけるはず、というのが著者の導き出した論理。Q&A形式で、具体的な現場での大人やこどもの悩みにもお答えしています。
  • ファイルサイズ:1.4 MB
  • ファイル形式:pdf
ジャンル:
教育・実用・語学 > 教育 > 学校教育
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著者プロフィール

東京都出身。
幼稚園教諭、更生施設指導員、進学塾講師等を経て、平成16年から「オフィス保育浪漫」における活動を開始。
主に、公民館こども会をはじめ、地域育成会、保育実技研修会で講師を務める。
また、教育問題等の講演、教育相談も行っている。
平成13年からはこどもの遊び歌バンド「ふぁんきーもぐら」バンドマスターとして司会、ウクレレ、作詞作曲を担当。オリジナルCD等販売を手がけている。
平成16年(株)学習研究社 ラポム大賞子どものうた部門 佳作受賞。
平成20年(株)学習研究社 ラポム大賞子どものうた部門 優秀賞受賞。

※この情報は、初版刊行時のものです。

この作品に対する評価

評価した人の総数:2人 オススメ総数:7

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  • 教育現場の要諦とは、人間心理に通暁することなり。

    2014/06/27 投稿者:JapooJr オススメレベル:★★★★

    これは万人にお誂え向きの「教育論」ではない。著者の経験を踏まえ、あくまで現状の教育現場を見据えた実践的なアドバイスとしての知見をまとめて上梓したものであり、現場の教師や保護者に対する応援歌でもある。それは、すべて「まえがき」に書かれてあるとおり。したがって、読者もそのつもりで臨まれるとよいだろう。一見、理路整然と進むかに思える論述の中身を仔細にみると、矛盾や飛躍等の脈絡の乱れがあちこちに見受けられるが、そこ(文章構成の脆弱さや論理的不整合)をいちいち気にしていたら著者の言わんとしている趣旨を見誤ることになる。教育現場で日々悩み苦しむ関係者に向けた「生きた知識」、即ち知恵を提供するのが本書の眼目だろうから。その点では、きわめて一貫したものがある。表層的な論理矛盾につまずかずに虚心坦懐に読みたい。

    といっても、著者の中にも確固たる解答が揺るがずにあるわけではない。教育者である著者も人の子、雲の上の聖人ではなく、かつて「いじめ」「いじめられ」と双方の体験があるそうだ。ゆえに、本作でも最初と最後の2つの章で扱っている「体罰」の問題、および「いじめ問題」にはNOという自己信念を抱きつつも、どこか全否定しきれない部分が如実に表れていると感じるのは私だけだろうか。もっとも、教育の理想(ロマン/理念)と現実の狭間で生じるジレンマは著者だけのものとは限らないが、人間の根源的暴力性(悪)とそれが具体的に発露した実際の暴力、そして体罰とを一緒くたにして同次元で捉える傾向があるようで、それがアポリアを招いてしまい、不明瞭さを残す。

    やはり、そこはきちんと峻別した上で追究する必要があると私は考えるが、外野の人間が観念的にとやかく言う筋合いではないだろうし、著者が自身の後悔と苦味とを現在の思想の根本に置いていると思しき爪跡があり、その熱い思いを素直に汲み取ろうとすることが最も本意に沿うに違いない。むしろ、そのほうが当然説得力を増すはずである。また、「いじめ問題」についても、心理的分析等は相応に妥当である一方、その対策はどうしても対症療法にとどまるように思うが、現場では常に一刻を争う切迫した状況にある以上、医療同様、発症のメカニズムを知悉したところで、根本的治癒につながるものでないのは言うまでもない。あとは、人間対人間の信頼関係構築に頼るしかない。

    著者は、教師の立場を「愛情を口にすれば済む」軽々しいものではないと断じているが、それはまったくそのとおりである。だからといって、子供への愛情がすこしもなければ「信頼関係」を築くことなど土台無理な話。やたら媚び諂うのはダメだが、やはり目配りは大事である。ただし、何にしても「教育」は多かれ少なかれ<強制力>を伴うものであるし、同時に<自立>の感覚を養うものでもあるなら、そこは相矛盾しているが、実際の現場でも強制力の発動と自由放任の間で忖度しながら指導していく必要がある。「いじめ」や「体罰」といった暴力の虜囚とその連鎖を生む原因も、そうした困難さに目を塞いだ結果のサボタージュや挫折に端を発することが著者の指摘で暗に露呈しているのではないか。けれども、それは口で言うほど簡単なことではないのは勿論だ。

    「ゆとり教育」の失敗等を受け、今こそ教育再興が叫ばれる中、人間にとって<教育>が必要かつ重要なことは論を俟たず、学校教育が一定の成果を果たすのはそのとおりで、それらを認めるにやぶさかではない。しかしながら、自己中心性を脱し利他的な人格の陶冶(完成)を目指す人間・倫理主義的な理想論も、それに対比するような、受験競争を経て、社会人として有用な人材の育成を謳う現実論も、共にどこかマヤカシが潜んでいる。つまり、いずれも「教育の有効性(可能性)」を大前提にしており、そのことを信じて露疑わない。私とて教育不要論をぶつつもりはないし、こう述べると、著者含め教育関係者の心象を悪くし、不毛だとお叱りを受けるかもしれないが、そろそろ「教育の無効性(不可能性)」について真剣に議論することがあってもいいのではないか。

    具体的な方法論はともかく、そうした懐疑無しに小手先の対応をしつづければ、どこかで限界にぶつかるのは目にみえている。善意の目的が必ずしもうまくいくとは限らない。少なくとも、ニヒリズムに陥らない程度に教育の限界を見極め、悲観論をみつめる必要はあるように思う。“天の邪鬼”の身としては、著者含め教育関係者の不断の努力には敬意を表しつつ、憚りながら、失礼を承知で私見を付け加えてみた次第である。無論、著者の地に足のついた、実用性に富んだ提言は傾聴に値するし、専門的でテクニカルな話題に終始したありきたりの教育書の浅薄さはみあたらず、等身大の率直な見解を披露しているのはとても好感が持てる。そこが本作最大の長所であるのも事実であろう。

    特に《第6章 「授業」について》の中の「惹き付ける授業へのヒント」の記述内容は、非常に具体的でなるほどと納得・感心するとともに、学生時代を思い出してしまった。その他にも、実践的な「知恵」が詰まっていて、コンパクトによくまとめられている。私のように著者の考え(思想)に必ずしも与しない酷薄無情の者でも、著者からの真摯な導きに即し、半ば恭順の意を示して受容する姿勢をとれば、有益な手立ては得られる。指導者は「子供の個性を認めて、とにかく誉めること」と「子供に関心を持ち、よく観察すること」を心がけよ、と。そして、「あいまいな教育論」はさっさと捨てるべきかもしれない。

    ところで、「プールの中で、オシッコをする」子供がわかるという下りには頬が緩んだ。

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  • 確かに王道

    2014/06/13 投稿者:しっとりなめらか香るブラック オススメレベル:★★★

    著者の今までの経験を纏めてある。

    革新的な考えはないが、改めて教育を見直すのに最適な本だと感じた。 

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