著者プロフィール
無人島に生きるって、考えただけで想像も出来ない困難が立ち塞がって来るのが現実。
昆虫を食べたり、雑草を食べたり、土の中を掘り起こし幼虫を食べたり、で、そういうことはパスです。
食料が十分にあって、冷蔵庫があって、水洗トイレもあって。
若い人達は知らないよね、「ぼっとん便所」私は絶対拒否です。
だってお釣りをたっぷり貰っちゃうもの。
小さい頃田舎で嫌というほど体験しちゃったんだから……。
この小説に登場する人達に、私の嫌いなことは体験させたくはなかった。
これが僕の書いたユートピアの世界。ちぐはぐな無人島生活。
政治とか、社会保障、自然環境保護、無欲の奉仕、目標は独立国を目指すこと。
『銀河民主共和国』とうとうやっちゃった! でも変なの?
無人島に生きるって、辛い苦しい悲しい涙ばかりにならなければならないのに、私は嬉しい涙しか書けなかった。
私は、この小説を読まれたあなたの涙に「ありがとう!」感謝の涙……。
■著書
『この島に生きる(上)』 (2010年、文芸社刊行)
※この情報は、初版刊行時のものです。