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季のしずく語り
作品紹介
<熱を出して 子どもが寝ています 寝息は 静かです その小さな手のひらを 父は軽く握りつづけます……> 三人の子ども達の成長と、ささやかで温かな家族の日々の情景を、父のまなざしで捉え静謐な筆致でつづった詩集。「記憶にも、記録にも残らない、家族のなにげない光景や、なにげなく交わされた会話を、そっとすくうようにして綴ってきました」(あとがきより)。平凡だからこそ尊く、ありふれていそうで実ははかない「家族」という幸せ。私的な記録でありながら、そこに描かれた心情の一つひとつが読み手の誰もに共感と発見を促すような、人生の深さと温もりに満ちた一冊。
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